子どもには素敵な夢をもって、その夢を叶えられる力を身に着けてほしいと思いますよね。
夢を叶える子の親と、夢を叶えられない子の親には明確な違いがあると考えます。
その違いとは「親が子どもの夢を応援し、サポートしてあげること」です。
「そんなの当たり前じゃん」って思いますか?でも現実には子どもの夢を否定してぶち壊す親は存在します。
目次
「うたのおにいさん」夢を叶えた横山だいすけお兄さん
先日、雑誌で「おかあさんといっしょ」で活躍した横山だいすけお兄さんのインタビューが載っていました。
「子どもが夢を叶えるために親ができることはなんですか?」という読者からの質問にだいすけお兄さんが答えるというかたちの記事でした。
だいすけお兄さんが「歌のお兄さん」を目指したのは高校生のころだったそうです。
「歌のお兄さん・お姉さん」といえば、高い歌唱技術や表現力が求められる職業。
聞くところによるとなんと倍率600倍の超難関です。
もし自分のお子さんが「歌のお兄さん(お姉さん)になりたい」と言い出したらどう思いますか?私ならきっと「そんなのなれっこない」「絶対無理だ」とついつい心の中で思ってしまうかもしれません。
だけどだいすけお兄さんの親御さんは、その夢を全力で応援してサポートしていたそう。
もしお子さんが夢を語ることがあれば、無謀と思えることだったとしても、その子が持っている可能性を信じて、ぜひ応援してあげてほしいです。本当に無謀かどうかは、大人じゃなく、その子自身が判断するのだと思います。ひとつの夢を追いかけながら、別の夢を仕事にする人もたくさんいます。夢に向かって努力した経験があれば、たとえ挫折したとしても、新しい夢を見つけて、またがんばれると思います。
kodomoe2020年2月号より引用
そのほかにもだいすけお兄さんがコンクールに落選して挫けそうになったときの、お母さまとのエピソードもとても素敵でした。
夢を叶えられない子の親は「ドリームキラー」
夢や目標に向かって頑張っている人に対し、否定的なことばを投げかけて台無しにする人間を「ドリームキラー」と呼びます。
ケーキ屋さんになりたくて、何が悪い?
私には今でもトラウマになっているショッキングなエピソードがあります。
とある休日、私と弟と母の三人で車でお出かけしていました。楽しいお出かけ先への道中、ゴキゲンな母は「〇〇ちゃんは将来何になりたいの~?」と私に尋ねました。
当時ケーキ屋さんに憧れていた当時小学4年生の私は「う~ん、ケーキ屋さんとか素敵だなぁ」と答えました。
すると母はみるみるうちに鬼の形相になって怒りだし私を罵倒し始めたんです。
「小4にもなってな~にがケーキ屋だ!!アホちゃうか恥ずかしい!!」
「お前は子どもか!!」(←子どもですがなにか!?)
まさかそんな怒号が飛んでくるとは思わず、私はびっくりして硬直してしまいました。
今思えば母は「医者」「弁護士」「国家公務員」といった回答を期待してたんだと思います。いかにも小さな子どもが憧れがちな「ケーキ屋さん」という回答が返ってきたことに、イラッときたんでしょうね。
その後3日くらい口もきいてもらえませんでした。私ももう二度と「ケーキ屋さんになりたい」だなんて言わなくなりました。
通訳なんてなれるわけない
中学に進学した私は、英語が大の得意でした。すっかり英語に魅了された私は、やがて「通訳になりたい」と思うようになりました。
「さすがに通訳なら、ケーキ屋さんのときのように怒られたりしないだろう」
そう考えた私は母に何気なく、通訳の夢を話しました。
すると今度は
「英語だけできたところで通訳なんてなれるわけないやん」
「アンタのはただの外国かぶれ。みっともない」と否定の嵐でした。
今思えばそんなの無視して自分のしたいように突き進めばよかったのかもしれません。
でも外国語大学出身の母にそう言われてしまうと「たしかにそうかもしれない」と当時は思って怯んでしまいました。
京大なんか行けるわけがない
高校に進学した私は、いろいろあって勉強が得意でした。教師のお墨付きもあり、京大を目指すことにしました。
幼少期から母に「私大は学費がかかるから絶対に国立大学に行け」と言われていたのもあり、京大に進学すれば親も喜んでくれるかと思いました。
そしたらまぁ、
「お前程度が京大なんか行けるわけない」
「ちょっと勉強できるくらいで調子に乗るな」と否定しまくり。
母はいわゆる「上の子かわいくない症候群」で私のことがキライだったので、結局私が何を目指してもケチをつけたかっただけなんだと思います。ほかにも糞エピソードはいろいろあるけど、マジで最悪のドリームキラーだなぁ。
あんなに京大受験を否定しまくってた母も、私が合格した途端手のひらを返したように態度が軟化していきました。
ドリームキラーな親に否定された結果
なんとか京大受験には成功した筆者ですが、幼少期からことごとく夢にケチをつけられた結果、気が付くと「夢がない」という状態に陥っていました。
「夢を叶えられない」というよりは「やりたいことがない」「なにがやりたいのかわからない」という状態。結局、普通の会社に就職して普通に働いていますが、ときおり「自分は何者にもなれなかった」という虚しさを感じることがあります。
今も子育てしながら仕事もしています。それなりにお金ももらえるし、幸せだし今の生活に満足しています。でも「仕事が好きか?」と問われると「別に普通かな」としか答えられません。
子どもの夢を応援してあげられる親でありたい
「身近な親がドリームキラーだった」という方は意外と多いんじゃないでしょうか。
親は親で「子どもに失敗を経験させたくない」「挫折してつまづいてほしくない」という親心もあって口をはさんでしまうんですよね。だけど「あれはだめ これもだめ」とやっているうちに、いつしか子どもからどんどん意欲が削がれてしまうのもまた事実。
実際にドリームキラーな母親に否定されながら育って、「親になった今、この負の連鎖を繰り返してはいけない」と強く思っています。子どもがなにかやりたいことや目標を見つけたら、絶対に否定せずに応援してあげる。
たとえば子どもがケーキ屋さんになりたいと言うのなら、一緒にケーキを作ってみる。
通訳になりたいと言うのなら、英語塾に行かせる、短期留学を経験させてあげる。
それが夢に向かって頑張れる子にする一番の近道ではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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